大型バイクの名車

大型

カワサキZ1は、1972年に川崎重工業が発売した排気量903cc空冷4ストロークDOHC直列4気筒のオートバイです。量産車世界初のDOHCエンジンを搭載していて高性能ということで世界的な人気を呼び、大排気量・高性能というカワサキのイメージを定着させた車両です。また性能だけでなくスタイルやコンセプトの無骨さ・質実剛健さがバイク愛好家にカワサキといえば硬派のイメージをもたらしました。

川崎重工業は目黒製作所を吸収してオートバイ産業に乗り出す1964年以前は、船舶や鉄道車両などで大型のエンジンを製作していました。そのカワサキがはじめて750cc超のバイクとして発売したのがZ1です。大型の名車として現在も中古市場で根強い人気を持っており、状態の良いものは新車時をはるかに上回る値段で取引されています。1976年からは日本国内では750ccを超えるオートバイを販売しない自主規制できたので、それ以前の国産750超オートバイとしての希少価値もあります。

Z1という名前のZはZAPPERから、1は世界一からとってつけられました。ZAPPERとは風切音ZAPを発展させてカワサキが考えたバイクのジャンルです。Z1からはじまったカワサキのZシリーズは、現在もZ250など最新モデルが販売されています。